Apr 2, 2011

ありあまるごちそう

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食のドキュメンタリー映画二本観てきました。アメリカ発の”フードインク”とヨーロッパの”ありあまるごちそう”
どちらも食をテーマにしたドキュメンタリー映画なのですが、内容はというと、先進国の食品業界のあまり知られていない裏事情。きっとほとんどの人はこの映画を見るとショックだと思います。知らなかった事実がぞくぞく出てきます。知らないで生きる事も出来るかもしれません。でも私はお金で食べ物を買っている人(日本人ならほとんどの人がそうだと思いますが。)知っておくべき内容の映画だと思いました。企業の得にならない情報はただで観れるテレビではなかなかながれてこないものですよね。”もったいない”と食べ物を大切にする国民のはずが、実は日本は先進国の中でも一人当たりの食糧廃棄量は世界一位だと知っていましたか? しかも海外から7割以上の食糧を輸入しているのに。。と言う事は言葉をかえると海外の人が作った食べ物を食べずに日本人は捨てている?!しかもその廃棄される食べ物の量は途上国の5000万人の食糧に匹敵するそうです。私はどうして日本が世界一位!?アメリカではないの?!と正直ショックでした。その大きな原因の一つが経済至上主義の外食産業ではないかと思いました。アメリカ人は確かに家庭では日本より食べ物をよく捨てるイメージがありますが、レストランの数は断然日本のほうが多いです。そういえば私が学生時代バイトしたパン屋さんでも売れ残りのパンは大量に捨ててたなあ。。始めはもったいないともらっていましたが、いつの間にか何とも思わない自分がいました。(慣れって怖い。。)
自分の食べ物の選択が自然環境を壊す事や、貧しい国をより貧しくしてしまっているかも?! 募金も大切だと思いますが、自分自身の毎日の食を見直す事の意味の深さを教えてくれる映画です。 

食の安全のために私達ができること(フードインクより)

*労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う。
*スーパーに行ったら旬の物を買う。
*有機食品を買う。
*ラベルを読んで買う。
*農家の直売で買う。
*家庭菜園を楽しむ。(たとえ小さくても。)
*家族みんなで料理をつくり、家族そろって食べる。

あと映画のエンディングの言葉が心に残りました。
ー私達には1日3回、社会のシステムを変える事に一票を投ずる機会がやってくる。
ーあなたのその一口が世界を変えていく。

ほんと、そのとうり。自分の食べ物の選択が社会を変える事につながっている。ひとり一人の力は小さくて、そして大きいのです。

神戸ではアートビレッジセンターで4月9日から上映が始まるようです。二本とも同じような題材ですが、アメリカ発のフードインクは表現もアメリカ的でメッセージ性のある感じ、そしてヨーロッパ発のありあまるごちそうは、現実をたんたんと描写しそれを観てどう思うかをゆだねた感じの映画で、その違いスタンスの違いもまた面白いと思いました。
どちらか一本観るなら、個人的にはフードインクがわかりやすいかなと思います。。(アメリカに住んでいた私が言うのでちょっと偏った意見ですが。)

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